新しい年、2021年を迎え、同志の皆さん、そして幹部と活動家の皆さんに、新年の挨拶を申し上げます。また、コロナ禍の中、命と健康、そして生活権のために闘う医療従事者をはじめ、すべての皆さんのご奮闘に対し、心からの尊敬と敬意、連帯を申し上げます。  さて、人類の歴史は原始時代、奴隷制時代、封建制時代、資本主義時代、そして現代資本主義と帝国主義の時代に登り詰め、その国家と権力は腐敗・堕落し、統治能力を失い、老いてしまいました。
ウクライナ出身の鬼才、セルゲイ・ロズニツァ監督の〈群衆〉3選、「国葬」「粛清裁判」「アウステルリッツ」が、11月14日から12月11日まで、東京で上映された。順次全国展開される。衝撃的なドキュメンタリーであり、各方面に大きな反響を呼んだ。中でも読売新聞(11月13日付)が詳しく紹介している。『特に頭と心を揺さぶったのは「国葬」で映し出された「スターリンを見送る群衆の顔」であった』と。  近代の歴史の中で、あれだけの群衆、人民大衆が、自分たちの指導者の死に当たり、尊敬し、涙を流し、一目会いたく、お別れに駆け出す光景を見たことがない。この事実を見て、感動を覚えないものは真の人間ではない。ドキュメンタリーであり、すべては事実、ありのままの真実である。「百聞は一見に如(し)かず」である。スターリンがソビエト人民にあっては父と慕われ、一心に信頼と尊敬を受けた指導者であったかがよく分かる。
世界が注目したアメリカ大統領選挙は、11月3日、投票終了後、開票が始まった。民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)の優勢という事前予想(世論調査)の中、実際には、共和党のドナルド・トランプ大統領の猛烈な追い上げで、決着が見通せない大接戦、大混迷となった。  投開票から5日後の8日、最後の激戦となっていた5州のうちペンシルベニアとネバダ州で、バイデン氏が勝利し、「選挙人」過半数の270人(バイデン氏279―トランプ氏214)を満たし、米メディアは一斉に「バイデン当確」を報道、大統領に当選したことが判明した。
安倍首相は8月28日、病気を理由に突然辞任を表明した。歴史は繰り返す、という。読売新聞の橋本五郎特別編集委員は、翌日、新聞1面冒頭で「歴史は繰り返す。残念だがそうなった」と悔しがった。  マルクスは「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」のなかで、「世界史的事件は2度現れる。1度目は悲劇として、2度目は喜劇(笑劇)として」と書いた。安倍首相の今回の辞任はそれを絵にかいたものであった。   
 2020年は戦後75年である。区切りの年、日本では総理大臣が談話を発表するのが恒例になっている。今年は安倍首相の「戦後75年談話」はなかった。これはいったいどういうことか。  5年前の「戦後70年談話」は安倍首相の名で発表されたが、何と1995年の「村山談話」を全面的に踏襲するものであった。それだけに、当時大騒ぎとなった。
『文芸春秋』7月号に発表された作家・柳田邦男氏の〈この国の危機管理を問う〉は誠に価値の高い報告である。そして『中央公論』7月号に紹介された作家・多和田葉子氏のドイツからの報告はその良き証言である。人民の将来、人類の未来に責任を持つものは誰であれ、学ばねばならない