今年、特に4月、5月は、アメリカと世界、そして日本でも、政権と国家を揺るがした重大な政治事件が発生した。開戦後、2年数か月が経過したウクライナ戦争は全く出口が見えず、そうした中で中東のイスラエルとハマスの戦争はとうとう泥沼化し、世界ではジェノサイド(集団虐殺)を許すなの声が高まった。実際、ガザ当局の発表だけでも死者数は3万5034人、負傷者7万8755人、がれきに埋もれた遺体は約1万人を超える。しかもその数は増えるばかりである。