今年、特に4月、5月は、アメリカと世界、そして日本でも、政権と国家を揺るがした重大な政治事件が発生した。開戦後、2年数か月が経過したウクライナ戦争は全く出口が見えず、そうした中で中東のイスラエルとハマスの戦争はとうとう泥沼化し、世界ではジェノサイド(集団虐殺)を許すなの声が高まった。実際、ガザ当局の発表だけでも死者数は3万5034人、負傷者7万8755人、がれきに埋もれた遺体は約1万人を超える。しかもその数は増えるばかりである。
 2024年4月8日から14日にかけて、岸田文雄首相は米国を訪問し、バイデン大統領と首脳会談を行い、「日米はグローバルパートナーとして共に国際秩序維持を守り抜いていく」との共同声明を発した。岸田首相は安倍首相以来の9年ぶり5人目の「国賓待遇」であり、米国の両院合同会議で議会演説も行ない、米国は最上級の歓迎ぶりであった。また、今回の日米会談・交渉では、軍事部門、防衛産業、外交政策、先端技術開発、宇宙開発等々の諸分野で70余項目にわたる提携・協力・協定が結ばれた。