2022年4月25日 №512

2022年4月25日 №512

《再びウクライナ戦争とは何か》

戦争の根源は国家にある。歴史は共同体とコミュニティ社会を求めて前進している。ウクライナ戦争は壮大な必然性と偶然性を生み出すであろう!

 

人民の、人民による、人民のための国家と権力を目指して戦う。すべては国家と権力の問題である。至る所に「評議会」(ソビエト)を打ち立てよ。

 

  

 北大西洋条約機構(NATO)と先進7か国(G7)、欧州連合(EU)324日、ブリュッセルで首脳会議を相次いで開催、ロシアの軍事侵攻に直面するウクライナへの支援を強め、ロシアに対しては経済制裁・外交的圧力を継続することで一致、バイデン米大統領は「国際秩序を守るため、ロシアの侵攻を断じて容認しない」と強調した。

 

 326日付読売新聞は、早速、「米欧日・対露圧力を強化」「民主主義の結束・前面に」との大きな見出しを付けて報道した。まるで「アメリカが戻って来た」感である。アメリカの復活はありえない。帝国は古い時代の産物であり、発展する歴史が許さないのである。

 

 アメリカの内政を見よ。3月23日付日本経済新聞は「共通の外敵より内なる政敵」との見出しで、〈アメリカン・デモクラシー〉は求心力を失い、もう復活は難しいと書き、11月の中間選挙が迫り、ウクライナ戦争やロシアの外敵より、アメリカは内政問題に四苦八苦している、と断じている。今、アメリカ人はみな「国内が弱くては海外で力を発揮できない」と考えている、という。

 

 その通りであろう。事実、ウクライナ戦争でロシアを止めることはできなかったし、本気で止めるつもりもなかった、外野席で批判していただけである。この度のバイデン大統領の欧州訪問でもロシアへの経済制裁を強調したが、「ロシア包囲網」はけっして万全ではない。

 

 ドイツの調査研究機関によると、主要20カ国・地域(20)からG7とロシアを除いた12ヵ国・地域のうち、対露制裁でG7と足並みをそろえるのは韓国とオーストラリアだけである。日米豪印(クアッド)の一員であるインドは制裁に加わっておらず、武力侵攻への非難も避けている。NATO加盟国であるトルコも制裁に加わっていず、オリガルヒ(財閥)の資金隠しに協力している。東南アジア諸国連合(ASEAN)では、加盟10か国のうち制裁に加わっているのはシンガポールだけである。南アフリカは3月2日、二重基準だとして国連緊急特別総会でロシア非難決議を棄権した。米国の分断は進み、世界の分断も進む。

 

 バイデン大統領は3月26日、ワルシャワで欧州訪問を終える演説で「プーチンは権力の座にとどまるべきではない」との厳しい批判を行ったが、ロシアの強い反発や、米政権も混乱し、取り消す騒動となった。バイデン政権の焦りと危機感の反映である。こうしてアメリカも、ロシアも、資本主義も戦争を通じて力を失い、敗北していく。ここに歴史の科学法則がある。

 

さて、ウクライナ戦争の核心は何か。

 

国家は階級支配の道具として、また戦争と暴力の手段として誕生した。ソ連崩壊が生み出したロシアのオリガルヒ(財閥)出現の経過と事実に注目せよ。

 

戦争と殺りくと暴力と抑圧の発生源は国家である。人類の歴史で国家が生まれてから戦争がはじまった。国家そのものが暴力と抑圧の機関である。そもそも人類が最初に出会った社会には国家というものはなかった。国家を必要としなかった。そこにあったものは人びとの協力と共同と共有の社会であった。つまり原始的ではあったが共同体社会であり、コミュニティ社会であった。生産力の水準がそういう生産関係をつくり出したのである。すべてを協力と共同と共有のもとに社会を維持する必要があった。こういう社会環境から権力も、暴力も、抑圧も不必要で、国家を必要とする客観的条件がなかったのである。

 協力と共同の社会が崩壊して暴力と抑圧の国家が生まれたのは、生産力の向上による余剰生産物が財産となり、やがて土地や山林という自然もまた私有財産化した結果、その争奪戦としての国家権力が生まれたのである。

 

 

 国家と権力は、先ず何よりも奪われた者たちの奪ったものたちへの反抗を鎮圧するための手段として、また他の氏族との富の争奪戦のための実力機関として生まれた。かつてある歴史科学者が「財産とは泥棒である」とはよく言ったものである。

 

 「産経新聞」遠藤記者の報告

3月16日付『産経新聞』は、〈ソ連崩壊に便乗、「巨万の富」ロシアの新興寡占資本家〉との特集を組み、遠藤良介記者は、そのいきさつを報告している。ロシアからの報告をよく読めば、国家とは何か、戦争とは何か、ソ連が資本主義国家に転落し、国有財産を私有財産化し、「巨万の富」を得、わがもの顔にしてきた財閥や、エリツィンや、プーチン大統領、官僚のトライアングルが癒着し、何をしてきたかがよくわかる。ウクライナ戦争もその癒着の中で起こったのである。

まず遠藤氏の報告を聞こう。

〈ロシアのオリガルヒには大別して2種類ある。第1は、ソ連崩壊後の1990年代に当時のエリツィン政権下で台頭した富豪ら。第2は2000年に就任したプーチン大統領との近い関係によって蓄財した面々だ。

 オリガルヒの用語は「寡頭制」を意味するギリシャ語にちなむ。元来は、1991年のソ連崩壊に伴って行われた急進的な市場経済化の中で、国営企業の民営化に巧みに便乗するなどし、莫大な富を築いた新興財閥のトップらを指した。彼らは90年代、政治やメディアへの影響力も強め、政商として台頭した。

 プーチン氏は大統領就任後、治安当局も駆使してこれらオリガルヒの整理と統制に乗り出した。 

 分水嶺となったのは2003年、当時の石油最大手「ユコス」のホドルコフスキー社長が脱税などの容疑で治安当局に拘束され、後に同社が解体・再国有化された事件だ。

 この事件を機に、「政権に従順なオリガルヒのみが存在を許される」という暗黙の了解ができた。

 一方でプーチン氏は、自身が勤務した旧ソ連国家保安委員会(KGB)や故郷サンクトペテルブルグの級友らを、国営企業トップなどの要職に次々と送り込んだ。プーチン氏との近い関係から財を成した「プーチン系」オリガルヒには、国営石油「ロフネフチ」のセチン社長や、国策軍需企業グループ「ロステク」のチェメゾフ氏らがいる。

 ここにきて「エリツィン系」からはウクライナ侵攻に否定的な発言が出ている。

 アレクペロフ氏率いる民間石油大手「ルクオイル」は「ウクライナでの悲惨な出来事を懸念する」として停戦を訴える声明を出した。金融大手「アルファ・グループ」創業者のフリードマン氏も「戦争は決して答えにならない」と表明。

 オリガルヒらは米欧に資産凍結などを課せられたうえ、制裁に伴うロシア経済の急速な悪化に直面している。「彼らが失う富は大きく、動揺が起きている」(露観測筋)のは疑いない。ただ「プーチン系」は自らの地位や富を全面的にプーチン氏に負っており、反戦の動きは公になっていない。

 「エリツィン系」が本格的に政権から離脱し、情報・特務機関や軍の不満分子と結びつくようなことがあるか。「プーチン系」の間にも侵攻への反発が広がるか。こうしたことがロシア内政の今後を占う上で鍵の一つとなる〉と。

 遠藤氏は何を言わんとしているのか。その意味をよくつかまねばならない。

ソ連はかつて社会主義国家であった。基本的には国有財産であり、経済は「計画経済」であった。それが崩壊し、すでに姿を表わしていた資本家、財閥は、市場経済と資本主義化への変質と転換の中で、修羅場となり、分け前をめぐり、あの石油は俺のもの、この天然資源は俺のものとばかりに、政権(エリツィン、プーチン)と結びつき、「巨大な富」を独り占めにし、わがものとしたのである。それにも飽き足らず、ウクライナもわがものにし、分け前をさらに大きくしたかったのである。これは財閥と大資本家の本能である。ウクライナは元々われわれのものであり侵攻して何が悪かろう、という考えに到達するのは「自然」であった。前回(2014年クリミア半島の併合)は中途半端に終わったが、今度ばかりはと一斉に侵攻したのである。

 首都・キエフは陥落しない。ウクライナは降伏せず、である。当てが外れたのである。欧米日や国連、世界の経済制裁、金融制裁はいつになく強力である。オリガルヒ(財閥)のなかから「巨万の富」が消えていく、と悲鳴を上げ、対立が激化し、政界や財閥は内部対立に揺れる。ついにはクーデター説まで聞く。ウクライナ遠征軍にも反映し、士気は急激に低下した。ロシアは世界から孤立し、反戦の声も高まった。

 人民の財産、みんなの財産をソ連崩壊のどさくさの中で、奪い取った。戦争もその手段であった。ここに国家と権力、財閥の本質がある。

 

ロシア(プーチン)のウクライナへの侵攻は不正義の戦争であり、人民の祖国防衛戦争やパルチザンは正義の戦争である。プーチンは敗北し、人民は勝利する。

 

 



プーチンの戦争は侵略戦争である。国際世論も戦争反対で、ロシア国内各都市でも厳しい統制と弾圧の中で反戦デモが起こり、すでに3月14日現在1.5000人が拘束されている。プーチンのロシアは国内的にも、国際的にも完全に孤立している。人民や世界から見放されている。

ロシアとウクライナの戦力差は大きいが、戦前の予想をはるかに上回る抵抗運動とパルチザン戦争である。ロシアは当初短期間で片が着くと踏んでいたが、ゼレンスキー大統領は、「決して降伏はしない、私は闘う、祖国を守ろう」と呼びかけ、国民もこれに応えて「ウクライナを守る」と徹底抗戦をしている。ロシアとウクライナ、軍と国民の士気が全く違う。ウクライナは祖国防衛戦争となり意気盛んである。ウクライナから戦火を逃れて国外に脱出した女性や子供等の避難民はすでに380万人を超え、全人口の1割に迫っている。

ロシア側は想定以上の死傷者を出し、ニューヨークタイムズは16日、米情報機関の分析では3万人に迫り、士気も低下し、首都・キエフの包囲、陥落はままならない状況である。戦争の長期化、泥沼化はロシアにとっては敗北への道である。

ウクライナは、1917年の革命直後からソ連邦を構成する共和国の1つであり、一時期ドイツに占領されるが、パルチザン闘争でドイツを追い返した歴史がある。また、独ソ戦ではナチス・ドイツに、一挙に占領され、500万人の犠牲を出したが、44年の初めには解放を実現し、ソ連邦の核となったのである。現在、ゼレンスキー大統領が英雄視されているが、こういう歴史と伝統が土台となっているのである。プーチンのロシアは敗北する以外にない。アメリカ帝国主義が戦争を通じて敗北したように、ロシアもウクライナ戦争を通じて敗北していく、それは法則であり、歴史科学だからである。

日本の元自衛隊東部方面総監・磯部晃一氏は、3月16日付の読売新聞で、次のように言っている。

〈ウクライナにとって今回の戦いは祖国の存亡をかけた防衛戦争であり、士気が高い。それに対してロシア兵は、一体何のために戦っているかわからないのだと思う。ベトナム戦争で米軍が経験した状況と同じことが起きている。

「街は兵を吞む」という言葉がある。無数のビルが立つ市街地では、待ち伏せで攻撃側の損害が増えるという意味だ。ロシア軍は、キエフの中心部に入るのをためらっている。包囲して補給を断ち、交渉で揺さぶりをかけ、降伏させるのが効果的な作戦だと考えていると思う〉と。磯部氏は自衛隊の元幹部であり、それだけにベトナム戦争におけるアメリカの敗北から学んでいる。

ベトナム戦争について。

1962年から1973年にかけて戦われたこの戦争は誠にし烈を極めた。アメリカは延べ300万人の兵力を動員、死傷者は358000人に達し、2000人以上の行方不明者、戦後の帰還兵は各種の障害に苦しみ多くの自殺者を出した。アメリカはこの戦争では原爆以外のあらゆる化学兵器を使った。第二次大戦でアメリカが使った爆弾投下量は610万トンなのに、ベトナム戦争の196573年の間だけでも1400万トンに達した。特に化学物質である枯れ葉剤の使用は山や森や林を消滅させ、人間性を否定するようなシャム双生児や、無脳症など、先天性奇形児の出産や、死産を多発させた。

 この戦争で、ベトナム側の戦死者300万人、民間人の死傷者は400万人に達した。そしてベトナムは勝利した。それはソビエト・ロシアの勝利と同じ法則、つまり人民戦争として戦い、人民戦線を内外に結成し、そして人民闘争は革命的英雄主義(祖国と人民のため、帝国主義からの民族解放、自由、独立、正義の戦いという思想政治認識)を発揮した。

 

 正義の戦争は勝利し、不正義の戦争は必ず敗北する。

 

民族の解放と人民の本当の勝利は、共同体とコミュニティ社会(社会主義)を目指す運動と結びついたときである。その歴史上の経験は、ロシア革命、ソビエト・ロシアの外国武力干渉軍と国内戦の戦いである。

 

 第一次世界大戦の結果が生み出した最大の歴史的事件は、ロシアにおけるツァー帝政の崩壊と民主主義革命から社会主義革命への勝利にもとづく、ソビエト・ロシアの樹立であった。ところがこの革命の世界への波及を恐れた資

 


本主義諸国は、成立したばかりの若いソビエト・ロシアに四方八方からいっせいに襲いかかり、この国を絞め殺そうとした。1917年11月にソビエト・ロシアが成立。1918年には英・仏が東北方面から進攻。日本と米国は夏からシベリアに出兵。1922年まで世界中の帝国主義と資本主義国合計16ヶ国が干渉軍を編成して帝国主義戦争を仕掛けた。旧帝政時代の将軍たちも、各地で反乱を起こした。人類史における帝国主義戦争でこれほどの過酷なものはなかった。ソビエトは生まれたばかりの若い国であり、しかもツァーが起こしたドイツとの戦争は敗北を

 重ね、国土は荒廃し、兵士は疲れ果てていた。そこ外国軍と国内反乱軍との戦争である。外国干渉軍と国内反乱軍との国内戦は、1920年には主要都市でソビエトの勝利に終わり、日本軍だけが1922年まで残った。ソビエト共産党第10回大会は1921年3月8日にモスクワで開かれ、帝国主義との戦争の勝利と、新しい経済政策(ネップ)への移行を決定。プロレタリア革命(人民革命)の偉大な勝利をたたえた。10回大会は帝国主義との戦いの勝利として次のことを確認した。

第一、プロレタリア革命と人民の権力、社会主義祖国を断固として守り抜くという人民の思想上の強固さ。第二、社会主義の祖国、ソビエト・ロシアは国際プロレタリアートの根拠地であり、これを守り抜くことの国際的意義の自覚と責任感。第三、レーニンとソビエト共産党の呼びかけに応えた若き青年男女総決起。第四、インタナショナルに結集した国際統一戦線の支援と協力。第五、戦時共産主義体制の実施に代表されたとおり、レーニンとボリシェビキ党の断固たる決意と正確な指導力、であった。なお大会に報告されたとおり、この戦争の犠牲者は兵士と民間人を合わせて1200万人にのぼった。この勝利こそ、帝国主義と帝国主義戦争に勝利するための人民闘争・人民戦線・人民権力のモデルである。つまり、人民闘争とは人民の思想的、政治的自覚と決意による総動員であり、人民戦線とは国内的・国際的にわたる反帝国主義統一戦線の形成であり、人民権力とは自らの国家、自らの権力、自らの戦闘能力、自らの力、のことである。

民族の独立と民族の解放は、マルクス主義の復興とそれに基づく革命的前衛党の建設は決定的である。すべてをマルクス主義へ。前衛政党の建設へ。

 

 

結 語

 

 (一)生産力の発展が生産関係を規定するという歴史科学の法則通り、人類史は前史の到達点たる帝国主義の段階に到達した。それは資本主義の最高にして、最後の、最もらん熟し、最悪の、凶暴な暴力支配である。現代は地球上最後の帝国主義、アメリカが事実上崩壊し、力を喪失した時代である。

 (二)生産力の発展は必ず生産関係を転換させる。大自然から生まれ、大自然と共に前進、発展してきた人類の生産力と生産物を、私利・私欲・富や蓄財として、独占支配にゆだねるのではなく、万人のため、大衆のため、人民のため、社会のものにする。

 (三)旧体制、旧勢力というものはけっして静かに消え去るものではない。帝国主義は自然に消滅しない。戦争と内乱という爆発を通じて終焉していく。そして核(先進分子、前衛)の存在である。科学思想と理論上の原則に忠実な先進分子、前衛が絶対に必要である。

 (四)帝国主義の崩壊、歴史の転換、新しい時代への前進と発展は必然である。だがこの必然は必ず偶然を通じてのみ実現される。偶然とは予測できないことであり、突発的なことであり、曲がりくねったものである。常に原理原則(科学思想と理論上の原則)にもとづく決断と勇気を忘れてはならない。ここに歴史転換のカギがある。

 

 (五)大宇宙を支配する無限の法則のもとで、永遠に発展し、前進していく。自然も、人類社会も、国家と社会も、人間も、ただ一ヶ所に止まっているのではなく、常に変化し、転換していく。資本主義の後には、万人の時代、大衆社会、人民の時代が到来する。人類は最後には、地球をあげて、大宇宙への壮大な闘いへと前進するであろう。

 

 

  

 



、一つの国家形態が永遠であったことは一度もない。歴史は常に運動し、変化し、発展し、転換して次々と新しい時代を作り出していった。そして歴史を見ればわかるとおり、変化は静かで一直線ではない。爆発と収れんは歴史法則である。歴史は必然を持って前を目指すが、その過程では常に偶然が伴う。偶然は必然のための産物であり、偶然は必然のための糧である。そして必然の世界とは人民の人民による人民のための世界であり、より高度に発展したコミュニティー社会である。歴史は到達すべきところに必ず到達する。

 

 ⑤ コミュニティーとは何か。人民による人民のための人民の世界とは何か。それは国家、社会、生産活動の運営目的を、最大限の利益と利潤追求のみに注ぐのではなく、すべてを人民の生活と文化水準と社会環境の安心・安全・安定のために注ぐ。

 

 ⑥ 生産第一主義、物質万能主義、拝金主義、弱肉強食の国家と社会ではなく、人間性の豊かさと人間の尊厳と人間としての連帯と共生の国家と社会にする。

 

 ⑦ 金と物がすべてではなく、人間の心と自然の豊かさが第一であり、姿や形だけの美しさではなく、働く人びとの生きる姿と心の美しさが第一であり、一人だけで急いで先に進むのではなく、遅くてもみんなが一緒に進む。

 

 ⑧ 人類とその社会は生まれたときから環境の産物であり、歴史的なものであった。環境が変われば人類とその社会も変わる。国家と権力が変われば人類社会は変わる。

 

 ⑨ そのための力こそ、すべてを人民のための・人民による・人民権力であり、その具体的表現たる人民評議会である。運動と闘いの中でいたるところに評議会を組織せよ。人民の要求、人民の意志としてここで主張する。そして権力として、歴史時代が求める自らの責任と任務を執行させる。

 ⑩ 人類が最初にはじめてつくった社会は、原始的ではあったが、そこにはまさに共同と共生と連帯の人間的社会があった。そしていくたの回り道をしたが、その間により大きくなってもとに帰る。つまりより高度に発達した近代的コミュニティー国家と社会へ。ここから本当の民主主義にもとづく人間社会、人民の社会が生まれる。こうして人類は総力をあげて大宇宙との闘い、新しい闘い、宇宙の開発と開拓の闘いに進軍するであろう。 

                 (以上)